結論、僕の「情熱」の原動力は、「人の笑顔」です。(インタビュー : 田中凱 『RIGHT NOW』)

日時:2018.05.09
取材:小林新、撮影:リチャード、編集:山口大地

田中凱、小林新

2018年5月19、20日にONOONO第二回公演『RIGHT NOW』が開催される。今回からメンバーとして出演する田中凱。そんな彼自身や『RIGHT NOW』について話しを聞いて見る。

僕は母のお腹にいる時から音楽に触れていたみたいです。

田中凱

–では自己紹介をおねがいします。

田中凱:はい。私、田中凱と申します。

–「凱」って名前珍しいですよね?どういう意味があるんですか?

田中凱:「凱」って名前は、凱旋門の「凱」の字で、「戦いに勝った時に奏でる音楽」って意味があるんです。音楽絡みなのと、“人生の戦いに勝っていきましょう”的な、ね?そんな感じ。

–名前に“音楽”が含まれているんですね。凱は音楽一家の生まれなんですよね?

田中凱:そうです。母は音大出身で、音楽教室でピアノ教師として子どもに教えながらコンクールに出演し、賞をとったり審査員を務める等活動していました。父は物心ついた頃からドラムを演奏していて、社会人5年目の時に全国で優勝してCDを出してます。親戚にも音大出身がぞろぞろいまして。そんな環境なので、僕は母のお腹にいる時から音楽に触れていたみたいです。

–なんか音楽の申し子みたいなとこあるよね

田中凱: なのでダンスで音楽に入っていないんです。ピアノを幼稚園の頃からやっていたので、ピアノから音楽に入って、そこからダンスにいきついた形になるのかな。

–ではなんでダンスをやろうと思ったの?

田中凱: きっかけはTV番組でした。小さい頃から音楽に合わせて動くのは好きで。けど次第に剣道に熱を入れるようになって、ピアノは続けていたけど、心の中から音楽が希薄になっていったんです。で、中学3年生の時、友達に、「○○ってTV番組に『ひとりでできるもん』ってすごいダンサーがいるから観てみ?」って言われて観てみたら、「ひとりでできるもん」もすごかったけど、その回に別枠で収録されていた「POPPIN界のスペシャルゲスト3人によるコラボショー」をやっていて、全身に雷が落ちた様な衝撃を受けて、POPPINダンスにみるみる魅かれていったんです。

–その時からダンスをはじめたんだ。

田中凱:いえ、少し間が空きました。高校に入っても剣道部に入部したんです。けれどダンスへの興味は増すばかりで、部に所属しながら、文化祭で有志で踊ってました。高校にダンス部はなかったのもあり、有志では飽き足らず、「じゃあ創っちゃおう」って事で同好会を設立したんです。それが高校3年生の時でした。それからメッキリはまって、「これだ。」って運命を感じました。

「憧れのメンツとやれる!」と思ってかなり嬉しかったと同時に、「やっとか。」と。

田中凱

–ONOONO第二回公演からの参加になりますが、ONOONOに対するイメージってありますか?

田中凱:とりあえずメンツ見ただけでもう、ね?(笑)正直“憧れの人達”って感じでした。元々めちゃくちゃ仲良しでたくさん練習もする間柄で、この人と出てみたいなって人ばかりなのに、実は一緒にショーに出たことはない。

–たしかに。

田中凱:しかもONOONOのメンバーは、まさに各々ダンスで活躍していて、ゲストに呼ばれてお金もらっていて。一方僕はそんなメンバーのお客さん側にいることばかり。だから羨ましくも尊敬、しつつ羨ましく思っていました。なので声を掛けてもらった時は「憧れのメンツとやれる!」と思ってかなり嬉しかったと同時に、「やっとか。」と。

–こうして思い返せば意外と接点無かったんだ。そんな感じしないけどね。

田中凱:ね。僕としても意外、というか、なんか不思議な感じだよね。

–多分前世では一緒にいたんじゃないかな?

田中凱:(笑)

新たに生み出した表現を引っさげ人前に立つ。

田中凱

–今回の公演で挑戦したいことってありますか?

田中凱:挑戦したいことっていうより、「挑戦してるなー!」って思わせたい。“挑戦無きところに発展はない”というのが、僕の大事にしている合言葉の様なものでして。物事には「現状維持」って無いんですよね。実は前進・繁栄か後退・衰退しかなくて、「現状維持」は後者だと思うんです。じゃあ前進って何?どうやって?ってなったら、それは挑戦すること。挑戦して得たものは結果はどうあれ全て成果なので。

–「挑戦的な事」に挑戦する、ということ?

田中凱:そう。それで大成功を収めたい。現在公演の稽古中ですが、現時点で僕にとってかなり挑戦的なことばかりです。“新しさ”“クリエイティブさ”を大切にしているONOONOの自主公演。新たに生み出した表現を引っさげ人前に立つ。しかも自己満ではなく人にお金を払って頂くので、それに見合った、もしくはそれ以上の舞台にしなければいけない。多くの“挑戦”をしている今、かなりのプレッシャーに追い込まれると同時に、壮大な芸術を体感できています。この公演を大成功させ、「挑戦する」いうことの大切さを人に伝えたい。“挑戦”ってかなり苦しいし辛いですけどね。なので今、最高に忙しく苦しく辛い時期を過ごさせてもらっています。最高に楽しいですよ。

結論、僕の「情熱」の原動力は、「人の笑顔」です。

小林新、田中凱

–教育とダンスの活動の共通点ってなんですか?

田中凱:「情熱」です。これは何でも。この「情熱」がとても崇高で、何に対しても通じる。「情熱」って伝染するものなんですよね。ONOONOメンバーもこうして「情熱」を燃やして活動しています。これを観た人に「情熱」が燃え移っていき、その「情熱」をさらに燃やして、スポーツとか学業とかに励むことができる。生きているうえで、何をやるにしても「情熱」にいきつくんです。それは人間の根幹にある絶対的エネルギーのようなもので、究極をいうと「教育者として指導を施す」とかを意識せずとも、「情熱」を移すことそれ自体、ある種の「教育」になるんです。

–下にいる人に対して指導すること、それだけが「教育」じゃない。

田中凱:変な話、今回の公演を観に来て頂ける方のなかには、現役の学生の人もいると思うんですけど、僕の場合、その方々に「教育者」として表現するのではなくて、舞台に立つ1人の「演者」として表現することが、「情熱」の伝染という形で「教育」になる。

–「上の人から下の人へ」みたいなイメージもあるけど、下から上もあるし、横から横へもある。そういう意味では、伝染するものとして「情熱」って言葉はわかりやすい。

田中凱:一方的な知識の伝授だけじゃ「教育」ではない。それでは「説教」になってしまう。「教育」ってそんな感じじゃないですかね?

–凱の「情熱」はどこからくるの?原動力というか。

田中凱:原動力ってなんだろうなぁ?僕には、とにかく「人を笑顔にしたい」みたいな信条は昔からあって。僕が教師を目指したのはそこですから。人を笑顔にしたい。で、僕が教育者として子どもを笑顔にする。そんな先生を見てきた子どもが今度は大人になったら、その大人もまた人を笑顔にする。そしたらどんどん笑顔が増えていくな、と思って教師になることに決めたんです。なので僕にとってダンスは、直に人を笑顔にできる便利な一つの手段なんです。仕事もダンスも、どんなやり方でも人を笑顔にできれば勝ち、みたいなとこあるんで。それだ。結論、僕の「情熱」の原動力は、「人の笑顔」です。

–あとは筋トレですかね。

田中凱:それはもちろんそうですね。

–それでは最後にメッセージをお願いします。

田中凱:メンバー一同魂燃やしてます!皆さんの心に感動を与える作品を、そして皆さんの笑顔溢れる舞台をお約束します!是非劇場にお越しください!