やってみる事が、見どころであり、挑戦であり、ネックですかね(笑)。 (インタビュー :伊勢昌太郎 『TUNNEL』)

日時:2019.09.21
取材:金子佳史
撮影:金子佳史
編集:田中凱、山口大地

金子佳史、伊勢昌太郎

2018年5月にONOONO第2回公演の演者として参加した伊勢昌太郎。
彼の第3回公演『TUNNEL』に向けての思いや、普段の日常について聞いてみる。

やってみる事が、見どころであり、挑戦であり、ネックですかね(笑)。

伊勢昌太郎

–リチャさんにお聞きします。前回の『RIGHT NOW』公演を終えて、自分の中で変わったこと、ここが成長できたな、というところはどこですか?

伊勢昌太郎:そうですねぇ。『RIGHT NOW』公演では、より作品の意味とか本質というところを、ストイックに考えるようにしたなと思います。

丁度『RIGHT NOW』公演のあたりから僕自身が映像制作にも力が入ってきていたので、「作品をつくる」ことに対しての姿勢が昔と比べてだいぶ変わってきていますね。本質の大事さを、より強く実感するようになりましたね。

–『RIGHT NOW』公演を経て、今回の公演『TUNNEL』で、新たに挑戦したいことはありますか?

伊勢昌太郎:前回の僕の個人作品は、自分が主人公で、ある出来事に巻き込まれる受け身の内容だったんですね。今回もまた自分が主人公なんですが、自分が能動的にシチュエーションを動かしていく、っていう作風にチャレンジしています。

自分の引き出しや表現力で、どこまでいけるか、どうなるのかわからないけど、やってみる事が、見どころであり、挑戦であり、ネックですかね(笑)。

伊勢昌太郎

–『RIGHT NOW』を経て、仕事に変化ってありましたか?

伊勢昌太郎:そうですね。今映像制作の仕事に就いてるんですけど、物を作る時のクオリティと、効率やスピードのバランスを考えるようになりました。意識の問題ですね。何事もクオリティを高めようとすると、どうしても時間がかかります。そして時間がかかると、周りに迷惑をかけてしまう。これは『RIGHT NOW』の公演制作でも感じた事でした。

そして仕事だったら、この効率やスピードの部分が非常に重視されますので、正直妥協しなければならない事があるんですけど、ONOONOの活動のような自主制作って、時間や効率も大事ではありますが、クオリティの追求にそれなりに時間をかけられるっていう楽しさがあるなと思いまして。

仕事と自主制作を比べて、こういった違いを改めて感じて、自主制作の楽しさを実感しています。

–学生の時と、今のダンスの向き合い方ってどう違う?

伊勢昌太郎:学生の時は、同期や先輩後輩など、常に周りにたくさんの人がいる環境でしたので、どうしても周りと比べてしまっていたなと思います。勿論刺激も沢山ありましたので良いモチベーションではありますけどね。ただ今は、より「自分の表現」や「自分がつくる」ということに向き合うようになりました。

人と比べるのではなくて自分を大事にする、自分の表現を突き詰めるということに、注力できているのかなと思います。

「これ、一体どうなるのだろう?」

–『TUNNEL』の見どころは?

伊勢昌太郎:今回の『TUNNEL』を迎えるまでの間に、オレンジシネマ、映像を使ったショーなどをやっていまして、自分たちなりに新しい表現にチャレンジしてきました。今回の『TUNNEL』公演も、今までの公演とは違う流れを入れてみたりして、新しい事に挑戦しているところがあります。そこが見どころです。

毎回そうなんですけど、「これ、一体どうなるのだろう?」っていうのがありまして、今回もですが、僕らもどうなるのかわからない。
実際に見に来ていただいて、判断していただけるといいと思います。(笑)。

–いいね。勝負師って感じ。

「うお!これ映画っぽい質感!!」っていう興奮があると思います。

–日常についてお聞きします。映像制作って、リチャードさんにとって、どんなものですか?

伊勢昌太郎:シンプルに楽しいものです。昔から結構映画とか好きだったんですけど、この2019年のいいところは、映像技術がより庶民化してくれたお陰で少しお金を出して努力すれば、憧れのそれっぽいもの作ることができることですよね(笑)。

「うお!これ映画っぽい質感!!」っていう興奮があると思います。ただ実際はそれっぽいものと本物の間にとてつもない壁が山ほどあって今必死でそれを勉強中であります(笑)。

あと動画編集って文字通り「編集作業」なんですよね。撮ったものから要素を抜き出して、伝えたいものを100%伝える為に、ベストな状態につなぎ合わせる、細かい調整作業です。

それが上手く重なり合った時の気持ち良さと行ったらもう、すごいもんですよ(笑)。

–是非皆様どうぞ(笑)

伊勢昌太郎:あとドキュメンタリーとか、映画、ミュージックビデオなど様々な形態の映像がありますが、どれにも言えるのが、自分一人ではできない、ということ。

取材対象の方がいたり、演者がいたり、ディレクターがいたりします。映像編集ってその方々との作品の責任を最終的に請け負う場でもありますからね。その責任感に日々けつを叩かれて頑張ってます(笑)。

最後に

–最後に『TUNNEL』を観に来てくれる方へ一言お願いします。

伊勢昌太郎:僕も含めてメンバーの大半がこうやって、サラリーマンやりながら仕事の合間を縫って活動しています。そして僕らはこの舞台で飯を食っているわけではありません。

ただ、だからこそだと思います。

そこから捻り出したエネルギーにはどことなくその意地みたいなものがあって、同じ様に平日働いているサラリーマン達にとっても、とてもとても刺激になるものをご用意しています。

是非、僕らのエネルギーを感じ取って楽しんでいただければと思います!